当院の診療理念・
治療方針
歯は大切な器官です。では、なぜ歯が大切なのでしょうか?
歯は、身体の中でも鋭敏な「歯根膜」とよばれるセンサーを持っています。
指先も非常に敏感ですが、 その指先よりも優れた感覚センサーといわれており、その歯根膜のおかげで私たちは噛みごたえや歯ごたえを楽しむことができます。また、異物が入ってきたときにいち早く感知しその刺激が脳に伝わります。
歯根膜は天然歯にのみ存在し、歯が抜けると二度と復元できません。そのため歯根膜のない入れ歯やインプラントではおいしさが感じにくくなるといわれています。
さらに、動物実験ではありますが、歯の抜歯と認知症には関係があることもわかってきています。
ラットの上の歯や下の歯など何通りか抜歯した状態をつくり長期間そのままにしていくと、特に上の奥歯を抜いて放置した際に極端に脳機能が悪くなる結果が出ました。また、「健忘症」といわれる「間違えやすさ」を見ると、歯を抜かなかった群と比べて上の奥歯を抜いた群は間違えやすさが多かったという結果もあります。つまり、歯の有無は脳の活性に大いに関係があることがわかります。
記憶を司る海馬の中には、アルツハイマーや痴呆によって顕著に細胞が変性する部分があります。その部分と、咀嚼系の神経伝達が行われる部分の細胞の変性を見てみると、やはり上の奥歯を抜いた場合の変性が多い結果になりました。
つまり人間で例えるならば、歯を抜くと脳への刺激が少なくなり、認知症になるリスクが上がるということがこの実験から読み取れます。
このような理由からも、当院では歯を抜かないほうがよいと考え、そのことを第一に治療をご提案いたします。
噛むことによって受ける恩恵は、ほかにもあります。健康に大切な唾液を分泌することです。
唾液は消化を助け、胃や腸の負担を軽減します。抗菌作用によって歯周病菌を抑制し、緩衝作用によりむし歯になるのを抑制する効果もあります。また、食べ物に含まれる発癌物質を抑制するとされています。
歯は食物を食べるだけでなく、身体全体の健康にも深く関わっています。だからこそ「歯は命の源」なのです。
健康で長生きをするため、そして認知症予防の観点からも、天然歯のみに存在する歯根膜の働きはとても大切です。私は歯科医師として患者さんの命をお預かりし、一生お付き合いをする思いで診療にあたる所存です。
子どもから
シニアの方まで
当院はどなたでも
受診していただけます
乳児は定期的にご来院いただくことで、歯医者に慣れていきます。
この「慣れる」ということが大事なのです。例えば歯をぶつけて抜けてしまう完全脱臼の場合に再植が必要になりますが、普段から定期的に来ているとお子さんとは信頼関係ができているので、処置をしやすくなります。また、子どもはむし歯の進行が早いということもありますので、いざという時に必要な処置を行うためにも定期検診で慣れておくことが必要です。
定期検診の必要性
歯科の疾患の大半はむし歯と歯周病です。この2大疾患はほとんどの場合、予防をすることができます。
自分だけの歯磨きではどうしても苦手な部分が出てしまうため、当院では治療が終わった後に定期的に来院していただき、検診やプロフェッショナルケアを続けていきます。大切な歯を守ることは身体の健康にもつながり、長い目で見るとそれが体力的にも経済的にも一番負担が少ないと私たちは考えています。
院長紹介
鶴岡 瑛司
一医療人である前に
一人の人間であれ
こんにちは。千葉県船橋市にある【つるおか歯科診療所】院長の鶴岡 瑛司です。
私は生まれた時からこの船橋で育ってきました。
地元である船橋を愛し、「開院するときは絶対に船橋で」と考えていました。
地域に密着し、皆さん愛される歯科医院をめざしていこうと思っています。
そんな私が治療をするにあたって一番に心がけていることは、自分の親や子どもなど身近な人にできない治療は行わないということです。
歯は、人間が楽しく健康で生きるために必要な臓器「歯臓」だと、私は考えています。
大切な歯を抜かない歯医者、「歯は命の源~一生自分の歯で~」
を目標に、お子さんからシニアの方まで、お一人お一人の一生を考えて治療方針をご提案いたします。
私たちは、皆さんとともに大切な歯を守るパートナーであり続けます。